top of page

アスファルト系防水とは

アスファルト防水は防水工事の中で最も歴史が深い材料です。
その歴史は古く、なんと旧約聖書の『創世記』に登場します。かの材料は、「タール」という名前であのノアの箱舟の防水材として記述されています。
現在では石炭由来のタールではなく石油由来のアスファルトを防水材として使用します。
アスファルト防水は基本的には釜で焚いて溶かしたアスファルトと繊維シートを何層も重ね合わせて防水層とします。
防水工事というものは長期間雨漏りをしなかったという実績が一番重要視されます。
近代建築が行われるようになって、最初の頃の防水材といえばこのアスファルト防水。そして100年以上もこの材料は防水材の主流でした。つまり、その実績は他のどの材料にも追随を許さない物となっています。
この実績が信頼を生み、官公庁や大型の施設屋上等ではいまだに多く採用されます。
しかしながら、この材料の欠点もあります。重いアスファルトと繊維シートを幾重にも重ねることで、かなりの重量の防水材となってしまいます。近年では、耐震の観点からいわゆるトップヘビー(最上階が重い)な状態はよくないということで、他の材料を選択する動きもあります。
また、釜でアスファルトを焚く時にかなりの臭気が発生します。都市部の狭小地域ですと近隣に迷惑になると言うこともあります。
とは言ってもアスファルト防水材メーカーも黙っているわけではありません。例えば釜を使ってアスファルトを溶かさなくてもいいように、特殊なシートに予めアスファルトを積層してあり、バーナーで炙って溶かして貼り付ける材料「改質アスファルトシート」や、自着層を持ったシートで剥離紙を剥がして貼っていく冷工法、化学反応を利用した水性系のゴムアスファルトなど、いろいろな工法を開発しています。
一般家庭ではほとんど使うことはありませが、集合住宅屋上などは比較的採用されることがあります。
弊社では田島ルーフィング株式会社製アスファルト防水材を使用します。
http://www.tajima.jp/  田島ルーフィング株式会社
http://www.tajima.jp/digitalcatalog/data/tozaias/#page1 アスファルト防水熱工法カタログ
http://www.tajima.jp/digitalcatalog/data/polymerit/#page1 改質アスファルト防水カタログ

 

改質アスファルトシート防水トーチ工法

マンション屋上

既存防水層:アスファルト防水カラー仕上げ

下地処理後、自着層付きアスファルトシート貼り付け完了

改質アスファルトシート貼り付け

改質アスファルトシート貼り付け完了

保護塗料塗布

施工完了

bottom of page